日本の習慣では、赤ちゃんが生まれたときにお祝いをいただいたら、時期を見計らって、そのお返しをすることとされています。出産内祝いと呼ばれているものです。赤ちゃんの誕生というのは、両親は言うに及ばず、周囲の人々をすべて幸せにしてくれるものです。本来は、赤ちゃんを授かったことの喜びを多くの人と共に共有するために、物によってあらわしたのが出産内祝いでした。
現在では、出産のお祝いに対するお返しの意味として贈ると考えるのが、一般的です。さらに、生まれてきた赤ちゃんの名前をお披露目するとの趣旨もあります。ですから、出産祝いをいただいたら、お返しを贈るときに、感謝の気持ちを込めて、お礼状をつけることを忘れてはなりません。贈るタイミングとしては、生まれて一ヶ月後ぐらい、お宮参りを済ませてから出産内祝いを贈るのが標準です。
あまりに贈るのが遅くなるのは、せっかくお祝いを下さったかたに失礼に当たります。お返しの金額の目安は、贈られた金額や品物の約半分程度の品を選ぶのが一般的です。中には、身近な身内から、非常に高額の金品をお祝いとしていただくことがあります。そんな場合は、三分の一以下でも問題はありません。
「半分」にこだわることなく、心のこもった品物を選ぶほうが喜ばれます。相手の好みなどがわからない場合は、定番ギフトを贈るのが無難です。食用油、コーヒー、石鹸、洗剤などの実用品や、多くの種類のアイテムから自由に商品を選べるカタログギフトも人気のギフトです。